『ポケットのないカンガルー』
完璧な親になれない,と悩むことはありませんか。
これは,ポケットがないばかりにわが子を運んであげられないとなげく母親のお話です。懸命に解決策を探しますが,当の子どもは,むしろ母が悲しんでいることを心配しています。完璧な親でなくても,子どもを想う心は伝わるし,子どもも親を愛しているのだと,この絵本は語ります。愛情という,人一倍大きな「ポケット」を,母親カンガルーは最初から持っているのです。
現在は‘94年の改訂版が流通していますが,旧版もおすすめです。どうぞ図書館でおたずねください。